システムインフラ
インフラとは、生活や産業などの経済活動を営む上で不可欠な社会基盤のことをいいます。土台または下部構造がもとの意です。
このインフラという用語がコンピューターシステムの世界で使われる場合は「システムインフラ」あるいは「ネットワークインフラ」と呼ばれます。
一般的なインフラと同様にシステムインフラもコンピューターシステムの活動を下部構造として支えています。
コンピューターシステムが効果的に機能するために満足させなければならない各項目をシステム要件と言います。
システム要件の分類方法にはいくつかの見解があるのですが、最も一般的な分類としてRASISという5分類があります。
RはReliability(信頼性)のR 故障しにくい
AはAvailability(可用性)のA 使いたいときに使える
SはServisability(保守性)のS 故障したときにすぐ復旧できる
IはIntegrity(保全性)のI 正確に機能する
SはSecurity(機密性)のS 改竄や不正利用されない
これらの各項目はそれぞれが独立した項目ではなく、お互いに関連しあってシステムを特徴づけています。
システムインフラの使命はこのRASISの各項目を安定して高水準に保つところにあります。
この中ではS(セキュリティ)第一という風潮が強いですが、私はシステムインフラの企画と設計を行う際のポイントとしてR(信頼性)とA(可用性)を重要項目とすべきと考えます。
セキュリティは運用を始めと下ヒューマンファクターの影響が大きい一方R(信頼性)とA(可用性)はハードウェアに依存するところが大きいからです。
(※セキュリティは別フェーズで検討すべきということです)
R(信頼性)とA(可用性)、そしてS(保守性)を評価する指標としてλ、MTBF、MTTRなどがあります。
これらを意識して、企画・提案するシステムインフラのレベルをお客様に明示することが提案屋としての私のコアコンピテンスです。
企画工房イッテンキューロクのサイドページとして本サイトではシステムインフラに関するトピックをRASISと関連づけながらブログでご紹介してゆきます。